Novel brainの研究室

物語理論の研究をしています

その他. オリジナリティについて

(オリジナリティについてひとりでつらつら考えていたものの備忘録です)

 

オリジナリティってなんだ? という問題は
長らくめんどくて棚上げしてたけど、
改めて自らに問うと本当に厄介な概念だなと思わされる…

オリジナリティとは「独創性」と和訳される。
独創とは、「独自の新しい考え・思いつきで、ものごとをつくり出すこと。」

………ふーむ?

独自、独自ねぇ。
他人と違う、ということか。

…あれ、ふと思ったんだけど、
この読み解き方すると
オリジナリティに唯一性の概念って入り込まなくない?

似ていること、
近似していること、
って実はオリジナリティを
損なう要素にならないのでは?

(元々思ってなかったけど、
普遍概念から論理的に説明可能なのでは? 的な)

オリジンとは原点であり、
原点は唯一無二であり近似存在を持たない。

しかし、オリジナリティは独創性であり、
独創は他と違えばよく、
オリジナリティAとオリジナリティBは
近似要素を持っていたり、
部分的にまったく同質であっても、
他にAとBが異なると認められる要素さえあれば、
それはAもBもオリジナリティを持っている、
と断じても矛盾はない。

…ないよね!?

問題になるのは
オリジナリティが「認められる」という部分で、
ある人物にはオリジナリティが認められても、
同じものを見た別の人間にはオリジナリティが認められない、
というケースも存在する

つまり世に言う「オリジナリティの『ある』」作品というのは、
およそこの世の8割程度の人間に
「これはこのクリエイター独自のものである」
と認めされせるほどに「独創性の主張が強い」作品である。

つまり、オリジナリティは「ある/なし」とは別に
「強度」という語り口が存在するのではないだろうか。

西尾維新とか、SCA自とか、
ここらへんは独創性強度が強いって言えるはず。

じゃあ、このレベルまで来ないと
オリジナリティはないのかというと、
それは強度の問題なので完全なる極論。

オリジナリティは必ずあるべきだが、
その強度の高さは必ずしも問われるべきではない。

 

(ゴシカン2号)